[受講者専用]療育エピソードを閲覧できるサイトを開設

皆さんこんにちは、今回は一般社団法人 人間力認定協会が受講者の皆様より集積した療育エピソードを閲覧するための専用サイトが開設されましたので、その報告となります。非常に価値のあるサイトになっておりますので是非ご活用ください。

療育エピソードとは

まず療育エピソードというのは、当協会の認定資格(児童発達支援士・発達障害コミュニケーションサポーター・SSTスペシャリスト)いずれかを受講されている方に、これまでの療育に関する経験談や体験談を募ったものになります。テーマはこちらで決めさせていただいており、本日時点で下記のようなテーマにて募集をしてまいりました。

  1. 療育施設利用に関するエピソード
  2. 「困った」を乗り越えた成功エピソード
  3. 通級・特別支援級・特別支援学校に関するエピソード
  4. ADHD児の投薬に関するエピソード
  5. カサンドラ症候群に関するエピソード

それぞれ多数の投稿を頂き、数百を超えるエピソードを頂戴しております。ただし療育エピソードの専用サイトは受講者専用となっているため、受講されていない方には公開していません。ご了承ください。

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上記のように、キーワード検索・エピソードテーマ検索・タグ検索ができるようになっています。そのため「子どもが5歳で癇癪に悩んでいる」というようなピンポイントの検索も自由自在です。症状や年齢によって対処する方法は異なりますし、性別によって気を付けるべき点が異なることもあります。そういった皆様のリアリティのある悩みに寄り添えるよう作成されています。

デジタル機器が苦手な方でも大丈夫です。パソコンでも閲覧できますが、スマホでも見やすいサイズで閲覧可能です。ポチポチっと指で押していけば、目的のエピソードにたどり着くことができるでしょう!

療育エピソードの目的は?

療育エピソードを集め始めた目的は、「同じような悩みを持つ方に情報共有をして、視野を広げたり、選択肢を増やしていただき、子育てに対する悩みを軽減させること」です。

私どもは認定資格の中でも、療育にはこういうアプローチが良い、心理学的にはこうするべきであるということを伝えています。これらは小手先のことを学ぶ前に絶対に理解すべき、基本的な事や根本的な事です。しかし、その基本の上にある、個々へのアプローチ方法を求めている受講者もいらっしゃいます。ただ私ども協会としてはこの部分を「資格」として扱うには非常に難しいと考えてきました。理由はいたってシンプルで、子ども一人一人によってアプローチ方法は異なるからです。それなのに「資格」として特定のアプローチ方法を紹介してしまうと「うちの子には逆効果だった」ということが発生します。まだまだ個々へのアプローチに関するエビデンス(根拠)は少ないため扱いにくいのです。すると資格として学ぶ意味を失ってしまう方も多いでしょうし、私どもとしても心苦しい部分があります。

そこで、根拠に基づいた情報ではなく、ひとつの経験談・体験談として個々へのアプローチ方法を紹介していくことができれば、私どもとしても受講者としても満足できる形になるのではないかと思い、この療育エピソードの募集を始めました。

考え方としては、下のイラストのように「基礎にあたる1階部分と応用にあたる2階部分」という考え方です。当協会の資格(児童発達支援士・発達障害コミュニケーションサポーター・SSTスペシャリスト)は1階部分に相当し、今回皆様より募集をした療育エピソードが2階部分にあたるというイメージです。

受講者が投稿する意義

基本的な成り立ちはご理解いただけたでしょう。次に私どもがこの療育エピソードは非常に価値があると考える理由の一つに、この投稿は全て受講者が投稿したものだという事です。これを一般公開して、広く投稿を募集することも可能です。しかし今回そのような手法は取っていません。

それには理由があるのです。なぜかというと、一般募集すると「何かしらの意図をもって投稿する人が一定数いる」からです。「何かしらの意図」とやんわり言いましたが、簡単に言うと「商売や集客のため」に投稿をする人も出てくるでしょう。自分の扱っている商材に導くための情報です。世の中はそのような情報であふれかえっていることは皆様も経験上ご理解している通りです。

そのような投稿を排除し、純粋に「支援の輪を拡げたい」「自分の経験が少しでも役立つなら協力したい」という善意で成り立っているのが、私どもの療育エピソードなのです。

そしてメリットがもう一つあります。児童発達支援士や発達障害コミュニケーションサポーターに共感してくださった方が投稿しているので、皆同じような感覚を持っている人なのです。当然細かいことを言えば千差万別ですが、大きな考え方や価値観が似ている方が多いでしょう。例えば次のような感覚は共通であることが多いです。

  • 子どものために自分の時間を使うことができる
  • 向上心を持っている
  • 現状を変えたいという想いが強い
  • 学ぶために費用を払うという感覚がある

このような感覚は共通していることでしょう。自分とは全く異なる考え方を持っている人のエピソードを見るよりも、近い感覚を持っている人や近い境遇の方のエピソードの方がビビッとくる確率は高まると思われます。そういった意味でも、受講者が投稿して下さったエピソードを受講者が閲覧するシステムは有効だと考えています。

閲覧可能なのは受講者のみ

先程も少し触れましたが、このサイトを閲覧できるのは当協会の認定資格を受講されている方のみとなります。なぜこのようにしているかといいますと、先ほどのイラストを思い返してください。私どもは「1階の基礎部分」が非常に重要だと考えているからです。その基礎があるうえで、2階部分のアプローチ法を知り試すことは良いことだと思います。しかし、基礎がないのにアプローチ方法だけ知り試すことは良くないと考えています。

いい方が悪いかもしれませんが、その状態だと「発達支援について知っていると、思い込んでいる状態」になります。その結果辛い思いをするのは誰でしょう。まずは子どもです。そして結果的には保護者自身もです。子どものために頑張っていろいろやったのにまるでダメ。となってしまえば、余計につらくなってしまいますよね。そういったことを回避するためにも、あえて閲覧制限をかけています。

療育エピソードは拡散OK

今回はサイト内で紹介されている療育エピソードの一部を受講者のSNS等で拡散することを許可しています。そのため、受講者ではない方は療育エピソードの一部を見ることが可能になります。「さっきと言っていることが矛盾してるじゃないか!」と言われてしまいそうですね。でも矛盾はありません。この拡散をOKにしたのは、支援の輪を横に広げるためです。拡散を許可したと言っても、膨大なエピソードの極々一部のみです。そのためその投稿を見た方は、「そういう資格もあるんだ~」などと当協会の資格のことを知ることになります。当方の資格のことを知れば、他の団体の資格のことを知るきっかけにもなるでしょう。また、資格まではいらないけど、書籍で学んでみるかと思う方もいることでしょう。

このようにして「理解」が拡がれば万事OKだと思います。協会の合言葉「理解は支援の第一歩」のきっかけづくりができると考え、療育エピソードの拡散を許可するに至りました。

ご協力いただいた皆様に感謝

最後に今回、療育エピソードサイトを開設できたのは受講者の皆様のおかげです。本当に感謝しております。発達支援界隈の情報はまだまだ不足気味です。学会でも明確なエビデンスが確立されていない部分があり、今もなお研究が続けられている分野なのです。そのため今回皆様より頂きました療育エピソードは非常に価値があると考えます。数百を超える事例をまとめたサイトは例を見ません。少なくとも私はそのようなサイトを見たことがありません。これから先もエピソードの募集は、さまざまなテーマで継続していく予定でおります。ゆくゆくはその情報を医学会でお役立ていただけたらと思っておりますし、教育現場などでも広く活用していただけるようにしていきたいと考えております。今後とも宜しくお願いいたします。

【まとめ】療育エピソードを閲覧できる専用サイトの開設

今回は当協会が新たに開設した「療育エピソード」サイトについてのご報告となりました。受講者以外の方にはあまり関係のない話になってしまったかもしれませんが、協会の考え方や活動をしる一つのきっかけになれば幸いです。

また支援の輪が拡がってきたとはいえ、まだまだ学校生活などで苦しんでいる子どもたちは多いものです。そのような子どもたちがいる限り、私どもも歩みを止めず様々なことにチャレンジしてまいりたいと思います。今後とも是非とも応援、よろしくお願いいたします!

最後までご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

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